最高裁から大阪高裁に差し戻された1陣訴訟につき,原告勝訴を意味する和解が成立します。 私達が平成18年に提訴して以来,実に8年間に1陣・2陣を合せて6つの判決を受けてきた泉南アスベスト訴訟は,ここに完了します。
★検事時代と通算して,これほど多くの時間と労力を費やした事件は他にありませんが,苦労の甲斐があったと思います。 同時に,私が担当した原田モツさんや辻野久男さんを初めとして,提訴以来,多数の原告が亡くなったことを思うと,「まだ高裁がある。まだ最高裁がある。」と言って,解決を引き伸ばし,責任回避してきた国,具体的には,厚労省と法務省の官僚に対する怒りが収まりません。
★アスベスト問題はまだまだ解決しておらず,建設アスベスト訴訟は今が佳境です。本件を糧として,アスベスト問題の解決に粘り強く取り組みます。
2014年12月23日 | カテゴリー:新着情報 |