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門真の殺人事件 民事訴訟における被害者意見陳述

昨日(2019年12月24日)に原告である被害者家族3名の意見陳述を行いました。

精神障害者による犯罪被害の実態と問題を知って頂くべく、亡くなった川上幸伸さんの奥様の意見陳述書を掲載します。

1 平成28年10月19日の朝方、お兄さんから電話があり、こんな早くにどうしたのかと思いました。始めはお兄さんが何を言ってるのか、意味がわかりませんでした。何度も説明を聞くと、少しずつ事情が分かり、全身震えて立っていられませんでした。

2 4人が違う病院に運ばれているとのことで、私は、次女が運ばれた滝井の病院に急ぎました。病院に着き、応急処置が終わるのを待っている間にお兄さんから電話があり、「幸、死んだわ」と言われ、そんな訳ないと何度も聞き直しましたが、答えは同じでした。頭が真っ白になり、その場で泣き崩れました。 気が治まらない状況で、救急治療室に行くと、全身傷だらけて、泣き叫ぶ次女がいました。「どうして?何があった?あいつは誰?」「パパは?〇は?」と言いながら、気がおかしくなりそうなほど泣いていました。私は、とても主人が亡くなった事を告げる事はできず、抱きしめる事しかできませんでした。 ビニール袋に入った次女の服は、全部が血まみれで、「これだけの出血があったのに、本当に大丈夫だろうか、主人が亡くなり、この子まで」と思うと、不安でなりませんでした。幸い、命は助かりましたが、後10分遅れていたら危なかったと、先生からお話しがありました。 その後も、次女があまりにも「パパは、パパは」と叫び続け、手術ができないため、付き添っていた長女が、次女に、「パパ死んだんや」と告げたところ、 次女は、泣きながら、「信じられヘん。」と言い続けました。

3 私は、枚方の病院に到着すると、主人の母と姉から、泣きながら「本当に亡くなった」と告げられ、「信じたくないけど、現実なのだ」と愕然としました。長男は重傷で、手術直前に会わせて貰いました。長男も泣いていて、痛みは相当なはずなのに、他の4人を心配し、「みんなは大丈夫か」と、繰り返し尋ねてきました。私は、主人が亡くなった事は言えず、「みんな治療に頑張ってるから、あなたも頑張って」と、手術に向かわせました。 事件の2日後、長女が長男に、「ごめんな、パパ治療頑張ってるって言ったけど、本当は死んだんや。」と告げました。長男は、「俺も、そうかもしれんと思ってたけど・・・」と言うと、声を押し殺して泣き、手が動かないため、足でベッドを蹴って暴れました。

4 犯人が精神科に通院し、適切な治療を受けていればこんな事にはならなかったのに、自分は関係ないという母親の態度も本当に許せません。この裁判で、あなた方親子が主人や子供達、家族にどれだけ酷いことをしたのかを分かって欲しいです。こんな辛い日々が一生続いていくのだと。 国と一般の人達にも、考えて貰いたいです。精神疾患の人が適切な治療を行けないまま事件を起こし、病気であるが故、重い処分を受けず、しばらくして重大犯罪を起こす。このような状態がいつまで続くのでしょうか。 私達のような家族が少しでも救われるよう、刑事裁判や医療制度などの仕組みを変えて欲しいと思います。そのために具体的にどうすればよいのか、分かりませんが、どのような被害を被っていて、どのような思いで生きているのか、まずは、民事裁判を通して、世に中の人に知って欲しいと思います。 以上

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