弁護士不在時の電話での相談依頼や、メールでの依頼に応答できないことが多いので、ここにお詫びするとともに、内情をお話ししておきますので、ご参考に願います。
弁護士不在時の電話での相談依頼は、事務職員から伝言を受けており、メールでの相談依頼は、基本的に目を通していますが、私本人が電話を受けてない場合、応答しないままになっているものが相当あります。
結論として、直接お話ししなくても、「解決不可能」又は「事案の性質上、自分には対応できない」と予測できる事案は応答しません。多くの弁護士が大量に扱っているごく一般的な離婚・交通事故・債務整理も、他の弁護士に依頼した方が早く丁寧に対応して貰えると考えており、基本的に受任しない方針なので、応答しません。このような事案が感覚的には3割程度あります。私が直接電話で応答した場合は、ご相談をお断りしています。
そうではない事案は、面談でのご相談は承っているのですが、超多忙な状態が続いているため、否応なしに、応答する時間的余裕がなく、応答しないままになっている場合が相当あります。
他方、私の能力と経験を活かすことができ、
難易度は高いが、他の弁護士が担当するより、私が担当した方が相談者のお役に立てると思われる事案、
古くからの依頼者や知人からの紹介のため、お断りし難い事案、
誰がやっても難しいが、社会的意義が非常に大きいと思われる事案、
について、受任できるかどうかは決められないものの、なるべく応答し、ご相談希望であれば、ご相談を承るようにしています。受任したいと思わる事案でも、例えば、アスベスト訴訟の最高裁判決の前後など、他事件との兼ね合いで、時間を捻出できず、お受けしたくてもできないタイミングもあります。
弁護士1人で事務所運営していることは、この業界ではごく普通であり、理由になりません。一般の弁護士は、同時に50件以上の事件を抱えているのに比べると、私は少ない方であり、少数の大型困難事件を担当しています。
超多忙を理由にしている点は、一般の方からすると、偉そうに感じると思われ、理解されないと思います。
既に担当している事案の多くは、依頼者の人生がかかっており、金額面でも高額で、社会的影響が大きい事案であり、そのような事案は、一般人の人が想像できない労力と時間を要します。例えば、40分の証人尋問のため、15時間の準備をするとか、1通の書面を書くのに、30時間を要するとか、1枚の手術動画を理解するため、日曜日に朝から夕方まで動画を見続けているなどです。1件の医療事故事案のご相談を受けてから裁判が終わるまでに、合計4~5人の協力医の先生にご相談し、教えていただくなどということはごく普通です。
土日や連休も仕事をしていますが、ご相談の電話に出るときりがないので、あまり出ないようにしています。
長年、このような事案ばかりを多く抱えているため、全く仕事をしない日は元日くらいであり、いつも緊張しているので、風邪で休むなどということはありません。このような状況を長年続けており、時間の確保は死活問題であり、これ以上無理すると健康を害して死んでしまう、と思うこともあるので、意識せずして、時間にシビアになっています。
その理由をご説明します。
当事務所は、私1人で運営していますが、
弁護士1人で運営している事務所は多く、ごく普通であるので、そのことは理由ではありません。
2023年5月5日 | カテゴリー:新着情報 |